まいとは、人が住む場であり、「買う」のではなく「つくる」ものであると思います。住む場は、安全で、健康で、美しく、長持ちし、良い家庭環境を作り出す場でなければいけません。画一的な住居ではなく、それぞれの家庭に合う住まいが一番であると思います。

私は、特に良質な木を用いた家をつくっていきたいと考えています。日本国内の産地のはっきりしている木を使うことを基本とし、木の持つやさしさ、柔らかな質感、そしてぬくもりを大切にしていきたいのです。構造の安全性はもちろんのこと、住まいの美しさを表すデザインを取り入れ、木のほかにも土や紙を用いていきたいと思っています。

計を進めていく上で「視る」「聴く」「練る」「画く(描く)」「話す」という順に従って、住まい主と多くのコミュニケーションをとり、お互いに納得のいく住まいのかたちを創りだしていきます。
また、空気環境についてはVOCの低減化の努め、夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことのできるよう「WB工法」を取り入れ、素材(木材)に関しては、くりこま杉の燻煙材を採用しています。マルキュー林業という会社と連携し、天竜の山との関わり合いも大切にしています。
そして、人と人との出逢い、すなわち縁によって生かされていると思っています。 感謝。

 あめく設計代表 天久 朝功  

1・土地の確認
立地状態や、建てられる家の条件(どのような家が建てられるか)を把握し、確認します。
2・最初の話し合い
お客様と、設計者との話合いです。お客様が家に求める事について、を中心に進められます。家族構成や、収納、設備など細かな希望をお聞きいたします。

3・プランニング
前回の話し合いでお聞きしたことを盛り込めるような手書きのプランを立てます。外観、部屋数等大枠のプランを主に立てていきます。

4・話合い
作ったプランを元に、より具体的な話し合いを進めます。お客様の納得のいくまで、設計者からも確実な安全性に納得のいくまで進められ、数度にわたって行われます。

5・役所に申請手続
施工前に、役所に「家を建てます」という申請をします。この申請が通れば、施工することができます。

6・施工開始
工務店に発注の後、施工が始まります。設計者は工事管理をします。施工の途中でも、お客様との話し合いを適宜致します。実際に、立体的に出来上がっていく様子を見て細かな変更などがでてくる事もあります。

7・完成
施工から完成までは建てる家により、かかる時間は様々です。4〜5か月が目安です。

代表 天久 朝功(あめく ちょうこう)

沖縄県石垣市生まれ。
関東学院大学建築学科卒業。設計事務所に勤め修行を積んだ後、1988年あめく設計設立。現在、本人含め3人の社員とともに良い家を建てるべく日々奮闘中。

「棟梁が考えた通気断熱の家」(講談社より)に、設計者の面から文を寄稿。また、雑誌「チルチンびと」に少しばかり登場することもある。